カラーリングその②
カラーリングその②
カラーリングと髪質の関係
髪質によって出やすいカラーがあり、髪の毛が黒くて硬い、多くて太いという髪質はメラニン色素が多く、赤味のカラーが出やすくなります。カラーリングをするならレッド系、オレンジ系が似合います。髪の毛が茶色いくて軟らかい、少なくて細い髪質はメラニン色素が少なく、黄味のカラーが出やすくなります。カラーリングで似合うのはゴールド系、アッシュ系があります。太くて硬い髪質はパーマがかかりづらいですが、同様にヘアカラーも染まりにくく、細くて軟らかい髪質はパーマがかかりやすく、ヘアカラーも染まりやすいです。同じヘアカラーでも髪質によって仕上がりが違いますので、自分の髪質をよく知ることが大切です。
髪質を決めるコルテックスの状態
髪質を決めるコルテックスの状態
髪の毛の色は毛髪内部のコルテックス内にあるメラニン色素の種類、量、大きさで決まります。毛乳頭の周りの毛母細胞の間に色素細胞のメラノサイト形成細胞があり、メラニン色素を生成、分泌しています。メラニン色素は黒褐色系(ユーメラニン)と黄赤色系(フェオメラニン)があり、黒褐色系が多いと黒髪、黄赤色系の割合が多いとブロンド、中間は茶髪になります。また、髪の太さや硬さは毛髪の大部分を占めるコルテックスの状態により、コルテックスの量が多いと太く硬い、少ないと細く軟らかい傾向があります。髪の直径が大きいと曲がりにくくなるためです。
カラーリング効果に影響を与える要素
カラーリング効果に影響を与える要素
美容室でカラーリングをする時は、自分の髪質を知って似合うヘアカラーを美容師に相談すると良いでしょう。髪が細くて軟らかい方は元々髪の色が明るめで、ヘアカラーは染まりやすく希望の色に染めることができます。髪が太くて硬い方は髪の色が黒く、ヘアカラーは染まりにくいので希望の色より明るめを選びます。セルフカラーで染める時は髪質以外にも温度、塗布量、塗布してからの放置時間によって、ヘアカラーの仕上がり効果が違います。
カラーリングが髪質に与える影響
カラーリングが髪質に与える影響
ヘアカラーで髪を染めると髪を保護しているキューティクルが剥がれ、たんぱく質などが流出し、髪のハリやコシが少なくなることがあります。特にセルフカラーで使用する市販の薬剤は強めの薬なので、繰り返し使用することで髪への影響は考えられます。ただ、毛髪を生成する元がダメージで変わることは考えにくく、直接髪質に影響を与えるとは言えません。サロンではカラーリング後にトリートメントなどヘアケアを行い、髪へのダメージを少なくするようにしています。